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2014年10月1日水曜日

秋におすすめのおやつ


秋におすすめのおやつは、梨!

バンクーバーの秋、雨は多いとはいえ、今日みたいな天気だと心がウキウキしませんか?でもすっかり気温は下がり、冷え性の女性には辛くなる季節に突入です。そして、室内では暖房のスイッチが入り、空気が乾燥してきます。呼吸器系代表の肺はこの乾燥にとても弱いので注意が必要です。呼吸器系には、肺を含め、鼻、そして体で一番大きい臓器とされている皮膚が含まれ、外部からの邪気の侵入に対して一番前で守備してくれている免疫システムです。この呼吸器系は乾燥が大嫌いな上、他の臓器やシステムに比べ影響を受けやすくなっています。

外からの邪気がこの免疫システムを破り体の内部に入って悪さを始める原因は肺が潤いを保てていないときに起こりやすくなります。たちまち、のどの痛みやかゆみ、鼻詰まり、咳、喘息、肺の炎症により熱が上がったりなどしますね。逆に潤った肺は感染を防ぎ、炎症を抑えてくれますが、乾燥した肺ではしつこい咳や気管支炎などと病気も長引き治りにくくなります。そして免疫システムをくぐり抜け内部に入り込んだ邪気は胃腸系に向かい、吐き気、嘔吐、食欲不振、下痢や便秘などを引き起こします。中医学では肺と大腸は直に繋がるペアの臓器なので、良くも悪くもお互いに影響を与え合います。

 ”梨”はなぜ秋が旬なのかも実はここに繋がりがあるのです。梨はこの乾燥した空気にさらされた肺を加湿器のように潤いを与えてくれるのです。りんごを毎日食べると風邪知らずとよく言いますが、この時期は梨に置き換えるのも良いかも知れないですね。りんごは冷の属性なので、この時期から暖かくなるまでは、シナモンやはちみつと一緒に一度調理して食べるといいと思います。
その他にこの時期おすすめといえば、大根、百合根、山芋、玉ねぎ、白ネギ、にんにく、白きくらげなど。これらに共通しているものといえば。。。
そう、白色の食べ物です。中医学では各臓器は色と季節で表されます。心臓は赤、季節は夏、脾臓は黄色と夏の終わり、腎臓は黒と冬、肝臓は緑と春、そして肺は白、季節は秋。このように旬の食べ物を毎日のごはんに取り入れるのは理にかなっているのですね。なんせ4000年以上の歴史のある中医学ですからそのあたりは納得です。

付け足しですが、バンクーバーは私も含め健康オタクが多いですね。とてもいいことですが、だからといって流行っているひとつのことがみんなに良いとは限りません。その一つに、グリーンスムージー。色んな野菜が瞬間乾燥されているため栄養分が損なわれておらず、手軽に取れる朝食として流行っています。中にはオーガニックのものもあり体に良いのはよくわかります。でも胃腸の弱い人やこの時期から体に冷えが感じられる人は要注意です。特に冷蔵庫から取り出した水やミルクと一緒に混ぜて飲むなど毎朝繰り返していると、体内に直接冷えを取り入れているようなもので、来年春が来ても体の冷えがなかなか取れず、風邪も引きやすくなったりと、それでは健康食品と思って摂っていたものがかえって不健康食品になってしまします。解決策としては、冷たい水やミルクとは混ぜず、常温のものと混ぜることと、少しだけ生姜をいれて飲むこと。体を温める生姜はこれらの緑野菜たちの冷の属性のバランスを良くしてくれます。更に消化器系から痰を取り除く作用も持ち合わせています。消化器系で生まれた痰は肺に収まるので、消化器系での痰を減らすと肺への負担も軽くなるという訳です。油を使っての炒め料理に生姜が欠かせないのもそういう目的があります。ただ生姜は気を上げるという作用も持ち合わせているため、夕方以降に摂取すると眠れなくなったりということも。目覚めや朝食後に生姜湯というのが個人的にはおすすめです。

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