2014年11月15日土曜日
The presentation will include a short documentary film of a Yinstill clients experience while going through IVF.
All are welcome, but space is very limited so call now to reserve your spot - phone 604.873.9355
Location: 3523 Main st (Yinstill)
Forward this message to a friend if you think they may be interested.
Thank you.
Dr. Spence Pentland
Founder & Clinical Director - Yinstill Reproductive Wellness
2014年10月7日火曜日
環境ホルモンによる生殖器官へのダメージ
答えは、乾燥機の中。
私は妊活中ではありませんが、お年頃&4歳の女子たちが住んでいるので、環境ホルモンはできる限り減らして、気持ちよく暮らせるように心がけています。このハリネズミたちを乾燥機に入れることで、ファブリックソフナーを入れなくても、静電気やもつれを防いだり、ふわふわに仕上げてくれます。無いのは香りだけ。
日本で乾燥機が一般家庭に普及し始めたのはまだここ数年ですよね。20年ほど前アメリカで暮らしていた時、乾燥機用のファブリックソフナー(ドライヤーシート)に初めて出会ったのですが結構衝撃を受けました。タンスの引き出し、クローゼットの中、はたまたピローケースの中まで入れて、くまのファーファのにおいをクンクンかいで幸せな気分に浸っ ていました。大学がたくさんあるところに住んでいたので、そこら辺学生寮だらけ。夕方になると(日本だったら晩ご飯の 匂いがしてくるはずが。。。)ランドリーの匂いがそこら中の裏道に溢れてきてとてもいい匂いだったのを今でも覚えてい ます。
さて、そのドライヤーシートを使って乾いた服はいつまでもいい匂いがしていますが、それにはやっぱりケミカルの力が働いています。主な化学物質であるノニフェノール(Nonylphenol)は、ご存知ダイオキシンやDDT(殺虫剤・農薬)と共に環境ホルモンと呼ばれていますが、なぜ、ホルモン?実はこれらの環境ホルモンは体内に蓄積され、女性ホルモンであるエストロゲンに似た作用をするのです。もちろん擬似なので肝臓では代謝されにくく体に蓄積されていき、エストロゲン過剰の状態が続くと考えられています。もし常にエストロゲン過剰の状態では、ホルモンバランスが常に崩れているわけですから、排卵が起こりにくくなったり、PMSがひどくなったり、月経異常、不妊などという問題が出てきます。
アメリカの環境保護エージェンシーによると、このノニフェノールは血液や尿だけでなく母乳からも検出されているというレポートが出ています。またマウスを使った検査ではオスの精子異常も含め、有害生殖・発達異常が認められています。
母乳から検出されていて、服はドライヤーシートを使い、もちろん肌に直接あたる下着、タオル、ベッドシーツもそう、その環境で赤ちゃんの時から育ったとすれば、生殖器官へのインパクトはやはりかなり大きいと思います。
下記は、同じような意味合いで使用を避けるよう勧めているリストです。 ご参考までに。
- オーガニックでない動物性プロダクト(肉・卵・乳製品)
- オーガニックでない、フラックスシード・豆乳製品・全粒穀物・サンフラワーシード・フルーツ・豆類・アルファルファスプラウト・フェンネル・ザクロ・ホップ(ビール)・コーヒーの摂りすぎ(オーガニックで、さらに摂り過ぎでなければ良い)
- プラスチックの入れ物に入って売られている水
- 香り付きの洗剤等(ランドリー・ボディ・シャンプー・食器用・掃除用)
- ドライヤーシートと柔軟剤
- 内容物が記入されていない化粧品
- プラスチックの入れ物でレンジで温められたもの
- 農薬
- フタル酸(プラスチックを柔らかくする環境ホルモン)
2014年10月1日水曜日
秋におすすめのおやつ
秋におすすめのおやつは、梨!
バンクーバーの秋、雨は多いとはいえ、今日みたいな天気だと心がウキウキしませんか?でもすっかり気温は下がり、冷え性の女性には辛くなる季節に突入です。そして、室内では暖房のスイッチが入り、空気が乾燥してきます。呼吸器系代表の肺はこの乾燥にとても弱いので注意が必要です。呼吸器系には、肺を含め、鼻、そして体で一番大きい臓器とされている皮膚が含まれ、外部からの邪気の侵入に対して一番前で守備してくれている免疫システムです。この呼吸器系は乾燥が大嫌いな上、他の臓器やシステムに比べ影響を受けやすくなっています。
”梨”はなぜ秋が旬なのかも実はここに繋がりがあるのです。梨はこの乾燥した空気にさらされた肺を加湿器のように潤いを与えてくれるのです。りんごを毎日食べると風邪知らずとよく言いますが、この時期は梨に置き換えるのも良いかも知れないですね。りんごは冷の属性なので、この時期から暖かくなるまでは、シナモンやはちみつと一緒に一度調理して食べるといいと思います。
その他にこの時期おすすめといえば、大根、百合根、山芋、玉ねぎ、白ネギ、にんにく、白きくらげなど。これらに共通しているものといえば。。。
そう、白色の食べ物です。中医学では各臓器は色と季節で表されます。心臓は赤、季節は夏、脾臓は黄色と夏の終わり、腎臓は黒と冬、肝臓は緑と春、そして肺は白、季節は秋。このように旬の食べ物を毎日のごはんに取り入れるのは理にかなっているのですね。なんせ4000年以上の歴史のある中医学ですからそのあたりは納得です。
付け足しですが、バンクーバーは私も含め健康オタクが多いですね。とてもいいことですが、だからといって流行っているひとつのことがみんなに良いとは限りません。その一つに、グリーンスムージー。色んな野菜が瞬間乾燥されているため栄養分が損なわれておらず、手軽に取れる朝食として流行っています。中にはオーガニックのものもあり体に良いのはよくわかります。でも胃腸の弱い人やこの時期から体に冷えが感じられる人は要注意です。特に冷蔵庫から取り出した水やミルクと一緒に混ぜて飲むなど毎朝繰り返していると、体内に直接冷えを取り入れているようなもので、来年春が来ても体の冷えがなかなか取れず、風邪も引きやすくなったりと、それでは健康食品と思って摂っていたものがかえって不健康食品になってしまします。解決策としては、冷たい水やミルクとは混ぜず、常温のものと混ぜることと、少しだけ生姜をいれて飲むこと。体を温める生姜はこれらの緑野菜たちの冷の属性のバランスを良くしてくれます。更に消化器系から痰を取り除く作用も持ち合わせています。消化器系で生まれた痰は肺に収まるので、消化器系での痰を減らすと肺への負担も軽くなるという訳です。油を使っての炒め料理に生姜が欠かせないのもそういう目的があります。ただ生姜は気を上げるという作用も持ち合わせているため、夕方以降に摂取すると眠れなくなったりということも。目覚めや朝食後に生姜湯というのが個人的にはおすすめです。
2014年6月28日土曜日
中医学で更年期に体のメインテナンスを。
今回は趣向をかえて。。。
キツラノにあるピラティススタジオの方から、更年期についての記事を書いて欲しいというありがたいお誘いを頂いたので、ここしばらく診療の合間にちょこちょこと書いていました。せっかくなので日本語に訳して載せたいと思います。
毎月、月経サイクルを保ってきてくれた子宮も30年以上もたつと、そろそろスローダウンしたいなと疲れが見え出すのは、他の臓器と同じ。ホルモンを放出してくれている子宮と、ホルモンを出すように指示を出す、脳にある視床下部下垂体とのコミュニケーションにも変化が見られます。相変わらずハイコマンドなボス、視床下部下垂体から出る指示には変化がないのに対し、一生懸命働いてきた子宮は段々とタスクがこなせなくなってくるのです。
ホルモンバランスが崩れると、今まで勝手に作用してくれていたことができなくなるは、これが理由なのですね。とたんに体温調節ができず多汗や火照りをおこしてしまったり、イライラや不安、鬱、喉の渇き、膣の渇き、熱いような痛みが舌に感じられたり、口臭、運動もしてないのに動悸、そして睡眠障害などを引き起こします。他の症状でみられるものとしては、胃酸過多による吐き気、爪がもろくなったり、抜け毛、頭痛、疲れ易い、関節痛、骨粗鬆症など、リストはまるでとめどなく続くようです。
でも実は、とてもいいニュースもあるのです!
更年期前に体のサインを見逃さず、十分メインテナンスしてあげることで、これらの症状を予防できるのです。もしも、すでに更年期に突入し、症状があらわれていても、決して遅くはありません。 症状を和らげ、更年期後の生活に備えることができます。
体の声を聞き、素直に従うことが鍵なのです。
中医学と西洋医学では、名前は同じでも臓器の捉え方や機能が多少違います。わかりやすく車に例えて話してみましょう。
では、あなたの体が枯乾し消耗してきたとサインを出し始めたらどうしますか?
コーヒーを飲んでどうにかその場しのぎの勢いをつけ、無理やり動き始めますか?今まで通り、ジョギングしたり、残業したり、パーティーやイベントごとでカレンダーを埋めますか?
精力を使い果たしたにも関わらず、カフェインや過度な運動によって、脳の興奮状態が続き、なかなか眠れません。今度は体を無理やり休まそうと、ワインやビールに手が伸びていませんか?もしくはホルモン注射とか?
これでは体のメインテナンスどころか、体が出すサインさえも無視しているようなものです。自分を大切にしているとは言い難いと思います。
中医学がバランスを崩したホルモンや機能しにくくなった体をメインテナンスするのにもってこいなのはどうしてでしょう。
鍼は中医学のメインツールと言えますが、その鍼がなんと、交感神経と副交感神経の活動状態を調節してくれるため、自律神経系の病気を治療することができるのです。これが 更年期障害(女性も男性も!)に鍼が効く一つの理由なのです。
鍼だけで更年期障害の症状が無くなり全てのバランスが保たれる?
鍼の力は偉大ですが、運転手はあなた。
鍼というメカニックが調整したからといって、あぐらをかいて20代の頃と同じような生活をしていたのでは、 元も子もないですね。
個人の食生活や睡眠、仕事などライフスタイル全般をみてアプローチできるのが中医学のいいところでもあるのです。
”のぼせ”は更年期のよくある症状ですが、更年期の女性が全員そろって経験するわけではありません。症状の激しさも違えば、持って生まれた体質、生活習慣などは、人それぞれ違います。だからこそ、あなた用にカスタマイズされた治療が必至なのです。
それが出来るのが、中医学の一番いいところで、バランスを戻すにはうってつけなのです。
2014年5月27日火曜日
診断名リスト ~こんな名前を聞いたことありませんか~
前回、鍼灸治療がどのように妊娠しやすい体作りに作用するかを書きました。
今日は、妊娠を妨げていると考えられる事項に対し、鍼灸治療の効果があるとされているものをリストしてみます。
下記のリストは婦人科医により血液検査や精液分析など様々な検査結果をベースにして告知される診断名です。これらに対してどうして中医学が良い結果を出すことができるか、治療がこのリストにあるものに限らないかは、これからおいおいブログにて記していきますが、できるだけ早く赤ちゃんが欲しいと考えられている方や、痛みが伴う症状がある方は、junko@yinstill.comにご連絡を下さい。日本語、英語どちらでも大丈夫です。
- 原因不明の不妊症
- 高齢 出産
- 免疫性不妊症
- 卵子の質の低下
- 男性不妊症
- 子宮内膜症
- プロラクチノーマ
- 高卵胞刺激ホルモン、IVF(人工授精)に対しての低反応
- 反復性流産・不育症
- 子宮筋腫
- 多嚢胞性卵巣症候群(たのうほうせいらんそうしょうこうぐん)
- 黄体機能不全
Yinstill Reproductive Wellnessでは 下記の鍼灸トリートメントプランを掲げています。
- IVFに向けての調整、IVFサイクルの間、 胚移植の当日移植直前直後にベッドに寝たままの治療(PCRMもしくはGENESISにて)、またIVF後、妊娠を継続させる為の鍼灸治療
- 自然妊娠を促す
- 男性不妊原因の治療
2014年5月24日土曜日
鍼 (Acupuncture) で妊活☆のススメ
Acupuncture (鍼治療)がいったいどのように、妊娠しやすい体作りに作用するのでしょう。
髪の毛より細い鍼が数本体にさされるだけなのに、妊娠しやすくなるなんて、想像しても頭の中は??だらけになりますよね。
研究結果に基づいて5つのポイントがあげられています。
- 神経伝達物質が放出され、ゴナドトロピン放出ホルモンを刺激、その為、月経サイクル調整、排卵、妊娠に影響を与える。
- 血流を悪くする交感神経の活動を抑制し、子宮への血流を促す。
- 内因性オピオイドの生成が刺激され、中枢神経系に多く分布されるオピオイド受容体と結びつきやすくなるため、痛みやストレスを緩和させる。
- セラトニン(幸せホルモンといわれています)のレベルが上がる。
- IVF(体外受精)サイクル中、特に受精周期へむけての薬を服用している際のコルチゾールとプロラクチンレベルに好影響を与える。
2014年5月23日金曜日
" There's No Such Thing as Infertility " - by. Randine Lewis, Ph.D.
” 不妊症なんてものはない ”
私の好きなそして強いインパクトを与えてくれたランディン・ルイスの言葉です。
現代の婚期はいくつなんでしょう。
ひと昔前とは違い、女性もやりがいのある仕事や勉強を一生懸命こなす時代、時間に追われるように生活をして、出会いもままならないとよく耳にします。その後結婚し、さてそろそろ子供を作ろうと気持ちの準備が出来た時、はたして体も同じように準備万端でしょうか。以前はひょっとしたら逆に体は準備ができていて、若さゆえ気持ちがまだ、だったのではないのでしょうか。でもそれって一生懸命人生を歩んできたからであって、それが不妊症という名前をつけられるに価するのでしょうか。
生態学的に見て妊娠出産するための必要な器官が揃っていて、妊娠可能年齢であるならば、不妊症という言葉はとうてい似合わないように思います。
このブログで使われる不妊症という言葉、便宜上使っていますが、気持ち的には”妊活”という思いを込めて書いていきます。ご了承下さい。